まんてんというライスカレー屋がある。
そう、
ここはカレーライスではなく、
ライスカレーを出す貴重な店だ。
ライスカレーと言えばカナダを舞台にした
ドラマで僕が大好きな倉本聰さんの
作品であったな。
ライスカレーであるためのその定義は、
・スプーンが冷たい水が入った
コップに刺さって出てくる。
・粘度があるルーに福神漬けとラッキョウ
が添えられている。
・グリーンピースが3つ乗っている。
と、ドラマで言っていたのを良く覚えている。
で、そのまんてんというライスカレー屋は
このような感じ。
定義とちょっと食い違うところがあるけれど、
ほぼ理想に近い。
そして、小さなカップに入ったアイスコーヒーも
出てくるから、その定義なんて吹き飛ばすくらい
の存在感がある店なのだ。
何せ、文句の付けようがない。
ご飯も多く、ルーはカツの上にも掛けてくれる。
もし、食べている途中でルーが足りなくなると、
ただでまた掛けてくれる。
(ダブルどころか、トリプル掛けなのだ)
今日はちょっとルーが少ないな、
ご飯とルーの量バランスが悪いな、
なんていう不満を微塵も持つことのない
完全顧客主義を貫いている。
実は僕はちょっと寂しくなりこの店に行った。
僕をこの店に連れて行ってくれた人が、
少々遠くに行ってしまうから。
その人は僕が辛かった時、全くその話も出さず、
この店に連れて行き、お店でも一番ボリュームの
ある全部乗せ大盛カレーを頼ませて、
もう食えない、揚げ物ばかりなのがきつい、
もう一年くらいはカレー食べなくて良いやー
なんて言い合って、ちょっとの間その辛さを
忘れさせてくれたのだ。
あの時は本当にありがとう。
そしてまたいつか一緒にこの店でカレーを
食べてどうでも良いことを言い合いたい。
いくつになっていても、その時は絶対に
全部乗せ大盛で。
成功を心から祈っています。
田子
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