今日、星野道夫さんの本に出てくる
クリンギットインディアンのボブサム氏に
会う機会があった。
星野さん亡き後、メディアなどで取り上げられ
知る人も多い人物だ。
今回お会いする前にある程度は覚悟をしていた。
それは有名になってしまうと変わってしまう人を
少なからず知っていたからだ。
でもそれは、良い意味で裏切られた。
星野さんの文章にあるとおりの人物だったからだ。
多くは語らず、受け答えも聞こえるか聞こえないかの
声で、しかし、はっきりと、YES、NOと呟く。
それは決して嫌な感じではなく誠実さが伝わってくる
魅力を秘めている。
ボブさんと一緒に彼の故郷であるアラスカ・シトカを
巡るツアーを作るのだ。
そして昔から伝わる薬草や、荒れ果てた墓地を
清掃していたという場所、その土地と人々の
結び付きというのを見せてもらう。
生意気な言い方かもしれないけれど、旅というのは、
提供する我々の仕事が大部分ではあるけれど、
参加してくれたお客さんがそこで何を感じ取れるかに
よる部分が大きいといつも思う。
何日もある日程の中でどの『感動の一瞬』をキャッチするかは
それぞれ違うだろう。
でも、それが同じだったらきっと同じ釜の飯を食ったような
思い出が残ると思うのだ。
星野さんとボブさんが一緒に行ったクイーンシャーロット島。
この島に行くツアーがどうやら催行出来そうだ。
ここではきっと同じ一瞬を共有できるだろう。
いつもここに行って帰ってきても、頭の中が現実社会に
戻るのに時間がかかるのはきっとそのせいだ。
あと、2名様だけ募集中です。
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