今回、訪れた国は、エクアドル、ベネズエラ、ボリビアで、それぞれ、政治的な背景は違うが皆、一様に優しくて明るい。
失礼な話、所得は日本の平均から比べると、三分の一以下、それに比べれば物価も決して安くない。貧富の差も激しいが、お金持ちがそんなに多いわけでもない。安いと感じるのは、ガソリン、人件費、市場に出されているもの。スーパーは異様に高いのでおそらく、一般市民は市場を利用するのだろう。
しかし、この優しさと明るさはどこからやってくるのだろうか?
今回、話をした現地の人は旅行、ホテルなどに従事するスタッフが中心だったが、日本とおおきな違いに感じたのは、皆、成長過程でエネルギッシュなのだ、ようは日本の高度成長期のように生活に新しい変化がどんどん生まれており、夢や目標が持ちやすい。それが明るさにつながっていると推測した。
それでは、優しさはというと、もともとの気質といってしまえば、それまでだが、社会主義よりの国が多いせいか、助け合いの精神が根付いていて、皆、自分と自分の国に誇りを持っているように感じた。その気持ちが、先進国と呼ばれている日本から来た私たちには、心地よく感じた。
これらは、物質的に豊かになった日本や欧米諸国では、忘れ去られてしまった感覚なのかもしれない。
では、我々はもうダメなのかと、嘆くのは時期尚早である。人間は、後戻りは出来ないが修正能力がある。しかし、早めに気づいておくことに越したことはない。
いざ、南米
凡人
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