少し大げさなタイトルになってしまいましたが、昨日の東京とサハラ砂漠の湿度を比較すると
なんと東京のほうがより乾燥していると言うニュースを目にしました。。
灼熱の乾燥した砂漠よりも乾燥している。。。なんて聞くと怖い感じがしますが、事実東京の平均湿度は右肩下がりで低くなっているらしいのです。
気象庁がデータを取り始めた1875年の平均湿度は78%だったものが、2010年は61%と135年で17ポイント低下しています。
2000年代の平均湿度は1月が46.2%。最もじめじめする7月は70.2%。人間が快適に生活できるのが湿度40-60%くらいと言われているのでそんなに気にすることも無いだろうと思ってしまいますが、やはり冬に感染の確立の高いウィルス性の病気の蔓延など注意する必要もありそうです。
乾燥化は温暖化・都市化の影響も受けているようですが、ちょっとインターネットで検索すると色々興味深い数字を見つけました。
・戦前に東京で70日程度あった冬日(最低気温が氷点下の日)が、今は5日以下
・東京の観測地点(成蹊気象観測所)からの富士山の観測日数が過去最高の116日に
富士山の観測日数には乾燥の影響(湿度低下による、霧の発生頻度の減少)もありますが、それ以外に大気がきれいになったことも多分に寄与しているようです。
高度成長時代のもくもくと工場から立ち上る煤煙、車などの排ガスなどなど、社会問題となっていましたが、長い年月と多くの人たちの尽力でこういった数字になったのだと思います。
東京の乾燥化には、都市部の緑地の減少とアスファルト化といった大都市の抱えるジレンマがそのまま反映されてしまっていますが、大気汚染が改善されてきたようにきっと対応策が見つかることと思います。
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