2011年4月20日水曜日

今更気付いたこと

4月初頭に南東アラスカのシトカという
町にクジラと白頭ワシを見に行ったときの事。

この時期は日本からも沢山買い付けに来るくらい
ニシン漁が盛んになる場所だ。

クジラや白頭ワシは期待以上に見ることが
出来て、とても濃い7日間を過ごした。

写真を生業にしているお客様がいて
このツアーで見られた動物たちを
とても綺麗に撮っているのでこちらを
見てください。
http://mmatomo.exblog.jp/d2011-04-11/


この場所はクリンギットと呼ばれる先住民が
暮らしている町だ。

僕はイヌイットや、海岸線に暮らす先住民に
似ているらしく、どこに行っても必ず誰かに
話しかけられ、お互いに身分を打ち明け、
何かしらの影響を受けて帰ってくる。

今回は僕が日本人だと分かると、その先住民の
彼は震災について本当に心配してくれた。

僕の肩をたたき、自分の胸に手を当てて
その手で握手をし、大きな黒い瞳から
その気持ちが溢れてくるようだった。


僕も日本にいない間に何か起きたらどうしようと
思っていたくらいだから、この出来事には
思わず涙が出た。

その彼の村はサーモン漁を行っていて、
日本人はイクラを沢山買ってくれるという。

買い付けに来る日本人はとってもいい人だと言う。

その時に気付いたんだ。

海は繋がっているんだということ。

彼らと似ていて、
昔から同じようなものを食べて、
たまたま違う土地に暮らしているけれど、
海は繋がっているんだということ。

この仕事をしていて本当に良かった。

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