2011年3月1日火曜日

9番ホール「希望」

そんなこんなで升田にも少しばかりの光が見えてきました。
中島さんは、私がいつも擦れ球を打っていたので、その真逆のフックボールを打たせ、「擦れないフェード」を体験させたのです。
勿論、一瞬のことですから私がマスターした訳でもないんですが・・
それからは、自信?を持って「私はドローボールヒッターだ」等と自惚れつつラウンドを重ねて行きました。
すると妙な自信を持つことでスコアの方も安定し、90前後上手くすると80代も記録しました。
「好事魔多し!」せっかく10の悪い部分の内の1つが矯正されつつあるのに、不遜な升田は悪い癖で、まだまだ残っている「9の悪い部分」を忘れ、いい気になり、またまた落とし穴にハマり始めました。
いくらやっても「スコア」が伸びません。打った球が擦れて右に行きにくくなったのは良いのですが、引っかけ(俗に言うチーピン)等が頻繁に起きて、折角教わった「イメージ」や「スコアメイク」どころの騒ぎではなくなりました。
又中島さんにSOSです。
中島さん曰く「升田さん、良いじゃあないですか。今まで100~110も打っていた人が、100を切り90を切り・・大した進歩ですよ!まだまだ伸びしろがある証拠ですよ!」
なるほど、確かにそうだ!でもどうしたら・・・・・またやるんだ!9つの悪癖を取り除くために・・こんどはどんな手を使うんだろう?
「升田さん、これで10の内4つぐらい直りましたね」
「ええ!1つしか直っていないですよ!」
「私が言う10の悪癖はそれぞれ連動していて、この部分・あの部分なんて断定が出来ないものなのですよ。1つを直す、注意することで残りの部分も変化して行くものです。ですから、気を落とさずに練習して行きましょう!まだまだ良くなりますよ!試しにこの前撮ったスイングと今のスイングを比べて観ましょう」

なんて前向きな人だろう!そしてスイングの変化を見せてもらった時、驚愕の映像が・・・・・あまり綺麗とは言い難いけど、間違いなく良くなっている。間違いなくスムーズなスイングになっている。間違いなく・・・
私は幸せな奴だと思いました。
アマチュアの分際で、100を切るのも大変なのに・・生意気にも「上手く出来ない」なんて・・大した練習もしていないのに・・それを・・
こんな私を中島さんは何時ものようにニコニコしながら観ていてくれます。

 後半10番ホールへ

  升田幸三

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