2012年6月12日火曜日

クイーンシャーロットの自然

まさに苔むした大地というのは、このような場所のことを言うのだろう。

先日、五名のお客さまとスカングアイ(クイーンシャーロット)に行ってきた。上陸をすると、様々なコケたちが私たちを迎えてくれ、トウヒとセダー(米杉)の森と何も言えない森の香りが私たちを包んだ。これを森の癒しと言うのだろうか、一日、滞在しても惜しくない場所がどこもかしこもある。

こんな平和で満ち足りた場所も、第二次世界大戦の戦争の陰を落としている。戦時中、戦闘機の材料として、たくさんのトウヒの木が切り出され、大木は思ったより少ない。こんなところまで、人間の欲がきていたとは驚きとともに、残念な気持ちとなった。

その後、先住民を中心とした環境保護活動などの舞台となり、おおくの自然が残されることになった。国連で、わずか12才のときに、大人たちに向かって、『地球環境を守るには、将来の子供のために』という原則を訴えた、セバン鈴木。そのお父さん、デビッド鈴木も、クイーンシャーロット島で活動しその功績は、この森を見ると分かるのである。

セバン鈴木のスピーチの中に、『直せないものをどうして壊すのですか?』と問いかける文言がある。

あれから、二十年。まさに、今の原発のことを言われているような気がした。『コントロールできないものを、なぜ、使うのですか?』と。人間は、学ぶまで、こうも痛手が必要なのか?嘆かわしい限りです。

凡人

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