2012年8月3日金曜日

凡人、南米を旅する

日本の猛暑が伝えられるこの時期に、私は、ベッドの中で、ブルブル震えていた。

日本人に最も人気のある世界遺産のペルーのマチュピチュにきている。南半球に位置するペルーは真冬、赤道に近いとはいえ、標高が2000mをゆうに超えるこのエリアの朝、晩は10度を下回る。そのため、朝でるときは、薄いダウンとフリースのジャケットを着る始末である。

マチュピチュのホテルは四つ星クラスでも、エアコンはついていないことが多い、軽井沢のホテルと同様である。

夜中がすこぶる冷え込み、ベッドの布団だけでは、足りないのである。すぐに、熱いシャワーを長い時間浴び、ストレージに用意された、予備の布団を引っ張りだして寝ることにした。しかし、シーツがなかなかの冷たさで、身体を冷やしブルっとさせる。布団のなかで、手足をこすり合わせて、なんとか適温まであたため、ようやく寝ることができた。もちろん、ダウンは着たままであった。

マチュピチュまでは、ゲートとなるインカの首都であった、クスコをはじめとして、鉄道、遺跡とドラマチックに出来ている。メインのマチュピチュ遺跡も、建てらてた時期にすると、すばらしいことこの上ないが、お茶目な部分も多数あるのだ。例えば、城壁の角は、四角ではなく丸いカーブに彫られていたり、マチュピチュ遺跡を俯瞰できるワイナピチュへの頂上付近は、細い通路に階段がついており、まるでカラクリハウスのようになっている。

本当に完成度が高いが、ワザとらしくなく、非常に心地よいのだ。ペルー万歳である。

凡人


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